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大崎清夏 左右社 2021年 四六判変形 112P
すぐそこにある、とはいえおいそれと立ち入れないゾーンの中に、この詩集はわたしをすうっと連れ込んでしまった。─岡田利規(チェルフィッチュ)
私も踊りたい/世界が踊っているのだから──。
『新しい住みか』から3年。『指差すことができない』(中原中也賞受賞)以来、1冊ごとに新しい世界を見せてくれる大崎清夏充実の新詩集をお送りします(装幀:大島依提亜)
❖目次
ふたりで
触って
両性の合意
遺棄現場
ハバナ
采女
線画の泉
裸子植物を塗る筆
照明論
渋谷、二〇一一
東京
ひとりで
プラネタリウムを辞める
図書館の完成を待つ
一遍
破壊行為
ジョーカー
世界が踊っているのだから ── für Pina
みや子の話
渋谷、二〇二一
川沿いの道を歩く方法
魂の療養所
松浦佐用媛、舞い舞う
まね・ぶ ── 学ぶ
まるはなばち ── 丸花蜂
まつばら ── 松原
まくら ── 枕
まぼろし ── 幻
まね・く ── 招く
まなづる ── 真鶴
まれびと ── 客人
まなざ・す ── 眼差す
またた・く ── 瞬く
1,800円/ 税込価格 1,980円
塩見允枝子 1993年 33 x 24 x 1cm
スペイシャル・ポエムに次ぐ、郵便による共同作品の第2弾です。これは1992年にマドリードで開かれる筈であったフルクサス・フェスティヴァルの為に企画したのですが、諸々の事情で開催は中止となりました。そこで、参加して下さった人達に送り返すために出版したのが、このポートフォリオ版です。事前に、招待者には次のような招待状を送っていました。 「天秤の皿の一つに、他の人が乗せるはずのもう一方の皿上のものと、
バランスするような何かを書いて下さい。それは物体でも概念でもいいし、
又、その重量は明記してもしなくても結構です」
勿論その時点では、他の人が何を提示するかは誰にも分かりません。68人の参加者から、如何にもその人らしいキャラクターを反映した回答が寄せられました。スペイシャル・ポエムは単なるパノラマでしたが、これは後で誰もが遊べる、コンセプチュアルなゲームなのです。1995年には私自身が組み合わせを考えて、箱入りの34枚の天秤を10部限定で作り、国内だけでなく、日独ヴィジュアル・ポエトリーのグループ展に出品して、ヨーロッパ数か所を巡回しました。
ポートフォリオの内容: 天秤の写真1枚、参加者から寄せられた68枚のカード、微調整用の3個の重りと紐、このゲームの趣旨と参加者一覧表、招待状のコピー、購入者が参加するための2枚の白紙カード。
エディションとしては、750部限定の普及版(ナンバーのみ)と100部限定の特別版(サインとナンバー入り)を作りましたが、これは特別版の方です。(塩見允枝子記)
4,800円/ 税込価格 5,280円