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美術史

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571 - メールアート研究序説

中村惠一 K1Press 2020年 15.0×10.7cm 255P

『メールアート研究序説』(2020年K1Press)に関して

中村惠一

 1994年に始めたメールアート。はじめは私も何のことやらさっぱりわからずでした。メールアートは、郵便というグローバルなインフラを基盤として活用して行う様々なアート活動であり、全世界にそのネットワークが拡がっています。起源はフルクサスのアーティストであったレイ・ジョンソンです。レイは1962年に「メールアート宣言」を発表してメールアートを始めました。そのネットワークに私は参加したのでした。もとはといえば、元・具体の嶋本昭三にきっかけがありました。彼の書いた本にあったメールアートの紹介を読んで興味を持ち、嶋本に手紙を書いたところからスタートしたのでした。この本では、1994年のメールアート・ネットワークへの参加から2012年に企画支援した藤沢でのメールアート「未来」展まで18年間の私的なメールアート活動、経験を紹介したものでありまして、「研究序説」とタイトルでうたいながら、実際には研究書ではなく、写真も数多く掲載した気軽に読める書籍です。文庫サイズ250ページ余り。全体を14章で構成、そのタイトルの一部を紹介すれば「切手の形をしたアート」「ヴィジュアル・ポエトリー」「エターナル・ネットワーク」「ラバースタンプアート」「アーティスト・トレーディング・カード」などです。なんだか楽しそうでしょう。切手とかトレーディングカードとかラバースタンプですよ、アートなのに。実に自由です。そもそも、自宅の郵便受けにアート作品が直接、ゴロンと届くのです。郵便受けがある日を境にして突然ギャラリーに変わるのです。そうした楽しさを通じて、日本ではあまり紹介されてこなかったメールアートの魅力を紹介するのがこの本の役割です。

 メールアートに関わったおかげで、面白い経験を数々させていただきました。本でも紹介しているのですが、以下にその実例を要約的に紹介します。

1. 日本国内のアーティストや詩人を海外経由で紹介される。
  ・実は多くの日本における友人を海外のメールアーティストに紹介されました。
   同様に視覚詩を制作する詩人に関しては全員、海外経由で知りました。

2. 自分が発信したプロジェクトへの参加をリコメンドされる。
  ・自分が企画して推進しているプロジェクトの拡散スピードが速くて、
   だれがもともと企画しているのかわからなくなることもあり、
   企画者に「参加したらいいよ」とお誘いが来ました。

3. アンデパンダンすぎて時々びっくりします。
  ・最初に企画したメールアートプロジェクトには3歳の子供が参加しています。
   同時に美術館で個展をするような作家の参加もありました。
  ・普段通り作品を送っていたら、大きなパッケージが届き、
   中から立派なカタログがでてきたりします。

4. 海外展に参加していたらすごい数の展覧会に参加していた。
  ・ご案内されるままにメールアート展に参加していたら
   海外でのグループ展への参加は500を超えていました。

5. 成田から大使館員が電話?
  ・成田空港に着いたメールアーティストが
   せっかく日本に来たからと会いたがることがあり、
   大使館員が私の電話番号を調べて電話して来るということがありました。
  ・それがご縁でNIPAF(日本国際パフォーマンスアート・フェスティバル)に
   初めて伺い、見る側だったのですが、
   2020年3月にはついに演じる側で初参加しました。

このように不思議な糸で結ばれてつがってしまうアートがメールアートです。その不思議な経験を文章と写真によって楽しくご紹介しています。ぜひ手にとっていただきたいと思います。

1,364円/ 税込価格 1,500円

558 - <環境美術> なるもの一関根伸夫展

川越市立美術館 2003年 28.5×21.5cm 96P

<環境美術> なるもの一関根伸夫展

企画・展示協力
(株) 環境美術研究所
〒145-0066 東京都大田区南雪谷2-14-2
Tel 03-3726-2311 Fax 03-3726-2326
URL:http://www.e-art-studio.co.jp
E-mail: mail@e-art-studio.co.jp

展示
2003年4月12日(土)ー 6月1日 (日)
企画・制作 (株) デザイン・キャンプ 高橋雅之
ビデオ映像制作 演出: 渡辺哲也 撮影: 神憲明 音響: 永峯康弘

カタログ
2003年4月12日発行
企画・制作 (株) デザイン・キャンプ 高橋雅之
アートディレクター  (株) 創基 細川健治
デザイナー (株) 創基 伊藤優子
印刷 (株) 創基
発行 川越市立美術館
 〒350-0053 埼玉県川越市郭町2-30-1
 Tel 049-228-8080 Fax 049-228-7870
 URL:http://www.city.kawagoe.saitama.jp/art/museum.htm
 E-mail: bijutsu@city.kawagoe.saitama.jp./

1,500円/ 税込価格 1,650円

557 - 生誕110年記念 松本竣介デッサン50

公益財団法人 大川美術館 2023年 変形B5 88P

松本竣介デッサン50
目次

序―松本竣介デッサン50 田中 淳
祖父と、父と、アトリエと  松本浩介
書くように描いたひと 松本竣介のデッサン  堀江 栞
街で描くということ  堀越達人

図版・章解説
第1章 都会/郊外
第2章 建物
第3章 自画像
第4章 女性像
第5章 少年像
第6章 構図
竣介のアトリエ再見プロジェクト

松本竣介略年譜
出品リスト

編  集:公益財団法人 大川美術館
     小此木美代子 大谷明子
翻  訳:小川紀久子
デザイン:斉藤紀久美
制  作:株式会社 上昌
発  行:公益財団法人 大川美術館 ©2023

1,455円/ 税込価格 1,601円

554 - 『生誕110年 みんなのオノサト・トシノブ展』カタログ

公益財団法人 大川美術館 2022年 23.0×18.2cm 136P

生誕110年
みんなのオノサト・トシノブ展
ベタ丸と色彩の無限のフィールド

編集:公益財団法人 大川美術館
   小此木美代子
翻訳:小川紀久子
デザイン:斉藤紀久美
制作:株式会社 上昌
発 行:公益財団法人 大川美術館 ©2022

2,000円/ 税込価格 2,200円

553 - 「位相−大地」の考古学

西宮市大谷記念美術館 1996年 29.5×19.0cm 88P

美術の考古学図録
第1部
「位相−大地」の考古学

発行日:1996年6月15日
編集:西宮市大谷記念美術館
   篠雅廣
デザイン:株式会社エヌ・シー・ピー
制作:日本写真印刷株式会社
発行:西宮市大谷記念美術館

1996年6月15日[土]ー7月21日[日]
主催:西宮市大谷記念美術館
後援:西宮市教育委員会
協力:ヤマト運輸株式会社

【目次】
6頁 〈位相ー大地〉のころ 関根伸夫
10頁 「位相ー大地」について 吉田克朗
14頁 二十八年目の手紙 小清水漸
18頁 拝啓、櫛下町順子さま。 小清水貴子

26頁 制作過程

78頁 「位相ー大地」――個人的回想 岸野裕人
80頁 「位相ー大地」の考古学 篠 雅廣
86頁 関根伸夫 略歴

1,818円/ 税込価格 2,000円

542 - 「アーカイブと美術史 ―『資生堂ギャラリー七十五年史 1919 - 1994』を編集執筆された綿貫不二夫さんにお話を伺う」

責任編集:粟生田弓 AMSEA:The University of Tokyo/Art Management of Socially Engaged Art 2020年 A4 28P

AMSEA 2019記録集(別冊)
編集委員:上野目めぐみ、高橋なつみ、藤田祥子、山本玲子、吉田裕亮、坂井若菜
責任編集:粟生田弓
デザイン:林頌介
発行:AMSEA:The University of Tokyo/Art Management of Socially Engaged Art
(東京大学情報学環:社会を指向する芸術のためのアートマネジメント育成事業)
発行日:2020年3月31日

ときの忘れものブログ:「粟生田弓のエッセイ「アーカイブと美術史」」

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520 - 『多摩美の版画、50年』展図録

多摩美術大学 2021年 25.5×19.1cm 144P

多摩美術大学美術館において2021年1月6日[水] – 2月14日[日]に開催された「多摩美の版画、50年」展の図録です。

執筆者:建畠晢(本学学長、美術評論家)、都築千重子(東京国立近代美術館主任研究員)、清水穣(本学絵画学科版画専攻客員教授、同志社大学教授、美術評論家)、中井康之(国立国際美術館副館長兼学芸課長)、秋山孝(本学グラフィックデザイン学科教授)

◆版画のコア
駒井哲郎、吹田文明、深沢幸雄、靉嘔、池田満寿夫、小作青史、舩坂芳助、森野眞弓、二村裕子、小林敬生、渡辺達正、河内成幸、天野純治、北川健次、山本容子、丸山浩司、清原啓子、古谷博子、佐竹邦子、大矢雅章、渡邊加奈子

◆版画と絵画
加山又造、加納光於、横尾忠則、中里斉、相笠昌義、宇佐美圭司、小林裕児、辰野登恵子、日高理恵子、入江明日香

◆版画と写真
島州一、吉田克朗、萩原朔美、木村秀樹、大島成己、三田健志、迫鉄平

◆版画ともの派
李禹煥、関根伸夫、吉田克朗、本田眞吾、菅木志雄

◆版画と現代美術
斎藤義重、高松次郎、若林奮、堀浩哉、北辻良央、海老塚耕一、東恩納裕一、青木野枝、吉澤美香、鷹野健

◆版画とデザイン
和田誠、横尾忠則、湯村輝彦、五十嵐威暢、武田秀雄、秋山孝、山本容子、スージー甘金、しりあがり寿、田中清代、小林賢太郎

2,000円/ 税込価格 2,200円

517 - 『もうひとつの日本美術史ー近現代版画の名作2020』展図録

2020年 22.2×17.5 325P

明治から平成にかけての版画の名作約300点により、日本の近現代を振り返る巡回展の図録

【福島県】
会期:2020年7月11日(土)〜8月30日(日)
会場:福島県立美術館
企画・運営:福島県立美術館、荒木康子、紺野朋子、坂本篤史

【和歌山県】
会期:2020年9月19日(土)〜11月23日(月・祝)
会場:和歌山県立近代美術館
企画・運営:和歌山県立近代美術館、植野比佐見、宮本久宣、青木加苗

【カタログ】
編集:福島県立美術館、和歌山県立近代美術館
執筆:酒井哲朗(福島県立美術館 名誉館長)、山野英嗣(和歌山県立近代美術館 館長)、青木加苗、荒木康子、植野比佐見、紺野朋子、坂本篤史、宮本久宣
翻訳:小川紀久子
デザイン:桑畑吉信
制作:リーブル
印刷・製本:光村印刷株式会社
発行:福島県立美術館、和歌山県立近代美術館
©2020

2,091円/ 税込価格 2,300円

515 - 『DECODE/出来事と記録―ポスト工業化社会の美術』展カタログ

梅津元、石井富久、平野到、鏑木あづさ、多摩美術大学、小泉俊己、田川莉那 2020年 B5変形 95ページ+写真集47ページP

2019年9月14日 〜 11月4日 に埼玉県立近代美術館において行われた展覧会のカタログ。

1960年代末から70年代にかけての美術状況を、記録写真や資料との関係から検証します。近年国際的に評価が高まっている「もの派」と呼ばれる動向の見直しを契機として、関根伸夫の資料、多摩美術大学アートアーカイヴセンターと共同で進めている「もの派アーカイヴ」関連の展示、この時代から現在に至るまでの美術状況を広い視野において再考するための写真や映像によるアクチュアルな展示、以上の3つの柱を中心に構成。(同館資料より)

デザイン:川村格夫、河原弘太郎
発行:多摩美術大学

2,182円/ 税込価格 2,400円

514 - 『無辜の絵画 靉光、竣介と戦時期の画家』展カタログ

広島市現代美術館 株式会社国書刊行会 2020年 B5変形 336P

2020年5月30日〜7月19日に広島市現代美術館で行われる予定だった展覧会のカタログ。

目次
序にかえて――この本の成り立ちといくつかのこと 寺口淳治(広島市現代美術館)
【靉光 図版・作家解説】
【論文】
静物としての動物 大谷省吾(東京国立近代美術館)
画室からの風景――昭和十九年東京・小石川 江川佳秀(徳島県立近代美術館)
靉光のシュルレアリスム 出原均(兵庫県立美術館)
靉光《静物》(個人蔵)について│「宋元画風」作品の素地と展開 藤崎綾(広島県立美術館)

【松本竣介 図版・作家解説】
【論文】
迎えいれる絵画――松本竣介《画家の像》から《Y市の橋》まで 田中淳(公益財団法人大川美術館)
「茶房りゝおむ」をめぐる断章│ 松本竣介、北川實を中心に 小此木美代子(公益財団法人大川美術館)
一九三七年の松本竣介――未刊行の「日記」より 長門佐季(神奈川県立近代美術館)

【図版・作家解説】
恩地孝四郎、長谷川利行、川口軌外、福沢一郎、鳥海青児、山口長男、山路商、
吉原治良、村井正誠、難波田龍起、長谷川三郎、井上長三郎、鶴岡政男、山口薫、北川實、吉井忠、
森芳雄、糸園和三郎、寺田政明、船田玉樹、麻生三郎、桂ゆき、澤田哲郎、中野淳
【論文】
複数のレアリスム――戦時期日本およびヨーロッパの諸相 宇多瞳(広島市現代美術館)
靉光、竣介、その周辺の画家たちの文献案内――画集・回顧展カタログ・著述 橘川英規(東京文化財研究所)
関連年表
作品リスト
執筆者略歴

3,800円/ 税込価格 4,180円

459 - 大谷省吾『激動期のアヴァンギャルド シュルレアリスムと日本の絵画 一九二八−一九五三』

国書刊行会 発行 2016年 21.7x17.0cm 664P

目次(抄):
第一部 一九二八〜三六年 都市の近代化、その光と影の中で
・第一章 概観一九二八〜三六年 シュルレアリスム受容の初期過程
・第二章 超現実主義と機械主義のはざまで 古賀春江、阿部金剛を中心に
・第三章 福沢一郎とその影響 社会風刺としてのコラージュ、行動主義
第二部 一九三六〜四五年 戦時下に画家が見つめたもの
・第一章 概観一九三六〜四五年 危機の中の探究
・第二章 ダリの紹介と地平線の絵画
・第三章 靉光《眼のある風景》をめぐって 「物」へのまなざし
・第四章 紙の上の実験 表出される性と死
・第五章 シュルレアリスムから「図式」絵画へ 北脇昇
第三部 一九四五〜五三年 戦後の現実に直面して
・第一章 概観一九四五〜五三年 「前衛」の再編
・第二章 戦後の代表作を、戦前との関係から読み直す 福沢一郎、鶴岡政男、北脇昇
・第三章 岡本太郎の「対極主義」の成立とその展開
・第四章 ルポルタージュ絵画 山下菊二《あけぼの村物語》を中心に

■大谷省吾(おおたにしょうご)
1969年茨城県生まれ。筑波大学大学院博士課程芸術学研究科中退。1994年より東京国立近代美術館に勤務。現在、同館美術課長。博士(芸術学)。「北脇昇展」(1997年)、「地平線の夢 昭和10年代の幻想絵画」(2003年)、「生誕100年 靉光展」(2007年)、「麻生三郎展」(2010年)、「生誕100年 岡本太郎展」(2011年)などを企画。現在、11月22日から開催予定の「瑛九1935-1937闇の中で「レアル」をさがす」を準備中。

8,800円/ 税込価格 9,680円

204 - 『モダニズム/ナショナリズム 1930年代日本の芸術』

五十殿利治・水沢勉 編 せりか書房 2003年 21.0×15.0cm 272P

初版 カバーあり
ファシズムに向かう時代にあって芸術(文学・美術・デザイン・写真・音楽・建築)は危機的な社会の実像をどう表現しようとしたのか。気鋭の研究者10人がその意味を問い、「1930年代」への新たな視角を提供する。

目次
序文 なぜ1930年代か
喫茶店「リリオム」の時代
<小林秀雄>というイデオロギー『私小説論』前後
作曲家と批評家の対峙にむけて 一九三〇年代にみる楽壇の成熟過程
美術批評家たちの登場 社会的な認知と文化統制
透明な機能主義と反美学 川喜田煉七郎の一九三〇年代
渾沌とした一九三七年 美術と商業美術の領域をめぐって
グラフ・モンタージュの成立 『犯罪科学』誌を中心に
恩地孝四郎の二つの「出版創作」をめぐって 『海の童話』と『飛行官能』
藤牧義夫≪白描絵巻≫考 館林市立資料館所蔵≪浜松公園の巻≫(仮称)をめぐって
コラム「一九三七年」 雑誌『美術時代』 長二郎斬られる 幻の甲府博 浅草の国際劇場
あとがき
年表一九三〇―四〇

執筆:五十殿利治、森まゆみ、林淑美、後藤暢子、梅宮弘光、川畑直道、金子隆一、桑原規子、水沢勉、三上豊

SOLD OUT

203 - 『日本のアヴァンギャルド芸術 <マヴォ>とその時代』

五十殿利治 青土社 2001年 19.6×14.0cm 360P

初版 カバーあり(ややスレあり) 帯あり
村山知義、東郷青児、柳瀬正夢、岡本太郎・・・・イタリア未来派、ダダ、ロシア構成主義、バウハウスなど、西欧の最先端の芸術運動を間近に体験した日本の前衛たち。彼らはそこに何を見、いかにして独自の芸術形態を創造していったのか。鮮明な輝きを放つ若き芸術家たちの情熱と創造の秘密を、膨大な資料と緻密な分析から丹念に解き明かす。

目次(抄):
1章 <マヴォ>の時代 美術・舞台・演劇の革命
東郷青児の登場 日比谷美術館と青鞜社
柳瀬正夢と<マヴォ> 「前衛(アヴァンギャルド)」的ヴィジョンの生成
村山知義の意識的構成主義 「すべての僕が沸騰するために」
<アクション>結成と中川紀元 底の深いパッション
村山知義と「朝から夜中まで」 屹立する舞台装置
構成・舞台 大正期新興美術と演劇

2章 還流する美術運動
受け継がれる「バウハウス」体験 仲田定之助をめぐって ドイツ/日本
ゴンチャローヴァ、ラリオーノフと日本人 画家、コレクター、「劇友」 ロシア/日本
<タミの夢>とモダニズム 久米民十郎とエズラ・パウンド イギリス/日本
「モンドリアン受容」小史 「ネオ・ダダイスト」から始まる フランス/日本
柳瀬正夢と「アメリカ」像 未来派・グロッス・グロッパー アメリカ/日本

3章 モダニズムの時代へ
岡本太郎のアヴァンギャルド
板垣鷹穂と昭和初年の美術批評
メカニズムの水脈

他。

◆五十殿利治(おむか としはる)
1951年生まれ。近代美術史専攻。早稲田大学大学院博士課程修了。筑波大学芸術学系助教授。博士(芸術学)。著書に『大正期新興美術運動の研究』(スカイドア)、共著に『感覚変容のディアレクティク』(平凡社)、『資生堂ギャラリー七十五年史』(求龍堂)など。

SOLD OUT

188 - 『絵画の準備を! Ready for Painting!』

松浦寿夫 岡崎乾二郎 朝日出版社 2005年 21.0×15.1cm 456P

初版 カバーあり 帯あり
「読者はつねに新鮮な発見に満ちた議論を追いながら、自ずと凡百の美術書をどれだけ読んでも得られぬ知見を得ることができるだろう」(浅田彰氏) いとうせいこう、島田雅彦両氏も絶賛。セザンヌの描く人物の不思議さが、こんなにも生き生きと語られたことがあっただろうか? 画家にとって上手い/下手とは? モダニズムがなぜ今要請されるのか? カントの命題を映画『マン・オン・ザ・ムーン』に重ね合わせ、ベンヤミンの思想を召喚して日本国憲法を論じる。マティス、デュシャン、ポロック、美術と世界、法と暴力……、稀有にして奔放、不羈にしてスリリングな対話は、浅田彰氏をして「この本を読まずしていま作品を制作し鑑賞することができると思う者は、よほどの天才でなければサルである」と言わしめた。2002年セゾンアートプログラムから刊行され、大きな話題となった旧版はすでに絶版。今回、新規の対談五万字を第九章として増補した。新たに加えられた脚注は五百を数え、掲載図版は三百点に上る。全面的に著者の校閲を経た決定版。岡崎乾二郎装幀。

◆松浦寿夫(まつうら ひさお)
1954年東京都生まれ。画家、批評家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、東京外国語大学教授。西欧近代絵画の歴史/理論を研究すると同時に、絵画制作活動を続け、なびす画廊などで個展多数。

◆岡崎乾二郎(おかざき けんじろう)
1955年東京都生まれ。美術家。現在、近畿大学国際人文科学研究助教授。80年代よりパリ・ビエンナーレ、インド国際トリエンナーレなど数多くの国際展に出品し、2002年にはセゾン現代美術館にて大規模な個展を開催。同年に開催された「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」の日本館ディレクター、「灰塚アースワーク・プロジェクト」(1994年-2003年)の企画制作、親水公園「日回り舞台」(2000年)の設計、美術評論など多彩な活動を展開。

SOLD OUT

150 - 『資生堂ギャラリー七十五年史 1919〜1994』

富山秀男監修  資生堂 1995年 A4変型(30.5×23cm) 736P

編集:資生堂企業文化部  発売:求龍堂 制作:(有)ワタヌキ 収録図版約2,500点 収録展覧会約3,000

編纂委員:阿部公正、飯沢耕太郎、海野弘、五十殿利治、田中日佐夫、富山秀男、横山勝彦、
執筆:赤木里香子、秋山正、阿部公正、飯沢耕太郎、石川毅、海上雅臣、海野弘、大井健地、大泉博一郎、大河内菊雄、大谷省吾、大屋美那、五十殿利治、金子賢治、河田明久、菊屋吉生、北川太一、栗原敦、小池智子、佐々木繁美、島田康寛、清水勲、清水久夫、白石和己、菅原教夫、巣山健、田中日佐夫、富山秀男、中村圭介、中村誠、野地耕一郎、林洋子、福原義春、藤森照信、藤谷陽悦、増野恵子、松永伍一、六岡康光、村上公司、諸山正則、矢口國夫、柳沢秀行、山本武夫、横山勝彦、吉田漱、綿貫不二夫、

◆我が国で最も長い歴史を持つ資生堂ギャラリーの歩みと、そこで開催された展覧会の記録を開催当時の資料によって正確に復元したドキュメントである。
美術、写真、工芸、建築、演劇、舞踊、服飾、文芸、デザインなど、あらゆる文化の流れを一望できる。展覧会開催当時の原資料徹底的に渉猟、網羅。今まで不十分だった戦時中の芸術家たちの活動など美術史の空白をも埋める資料性の高い厚い一冊。
大正8年から75年間に展覧会を開催した作家や、主催者・後援者、さらに展評等を執筆した人物は約五千名にのぼり、主催・後援団体は六百余あるが、そのすべてを本文記録編に収録した。特に個展や二人展を開いた約千名については有名無名を問わず略歴を記載し、資生堂を拠点としたグループ・団体については結成の経緯、構成メンバーについても詳述した。どんな作品を発表したかについても作品名はもちろん、図版を豊富に収録してる。
また重要な展覧会や埋もれた作家については、46名の専門研究者がコラムや解説約 190本を執筆しており、読み物としても充分な内容を持っている。資生堂の記録のみならず書誌事項に重点を置いた「関連年表」は一般読者のみならず、研究者にとって便利なものとなるに違いない。
本書には多彩で幅広い分野の人々とグループ・団体が数多く登場するが、それらに関して細大漏らさず、一万件をこえる完全な索引が巻末にまとめられており、美術史研究には欠かせない。
詳しくは、下記をご参照下さい。 
http://www.tokinowasuremono.com/essayg/shiseidou01.html

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133 - 『ビアズレイの芸術と系譜』

関川左木夫 東出版 昭和55年 183P

改訂版 カバー 目次(抄):ビアズレイ芸術と輸入の初期 橋口五葉 戸張孤雁と近藤浩一路 「月映」の画家(恩地孝四郎 田中恭吉 藤森静雄) 資生堂の画家(矢部季 小村雪岱 山名文夫と山六郎) 谷中安規

SOLD OUT

94 - 『柳瀬正夢年譜(第二稿)』 

柳瀬信明・萬木康博編 1985年 B5判

東京都美術館紀要第9号抜刷 

SOLD OUT

92 - 『ユーゲントシュティール絵画史 ヨーロッパのアール・ヌーヴォー』

ハンス・H・ホーフシュテッター著 種村季弘・池田香代子訳 河出書房新社 平成2年 294P

294P+資料24P(参考文献、事項索引、人名索引)

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89 - 『解放の美学 二〇世紀の画家は何を目ざしたか』 

富山妙子 未来社 1980年 B6判 270P

二刷 カバー 目次(抄):『帝国主義論』と『ダダ宣言』 十月革命・政治と芸術のコミューン 愛と革命・女の現実参与(ベルリン・ダダ、オットー・ディクス、モダニズムとファシズム) ワイマール共和国とバウハウス メキシコ革命と壁画運動(シケイロスとトロッキーとブルトン) ニューディール美術運動 反ファシズム芸術戦線 日中戦争と中国革命(魯迅とケーテ・コルヴィッツ) 第三世界から(ポルティナリ) 他

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