カタログ:新着順

件ずつ

145 - 『SUGAI』オリジナル・リトグラフ2点付特装本

菅井汲 ジャン=クラランス・ランベール リブロポート 1991年

函付 テキスト:ジャン=クラランス・ランベール 訳:永盛克也
特装版:限定99部(42/99)
挿入作品
1)「作品」リトグラフ 23×16cm 限定99部 鉛筆サイン
2)「作品」リトグラフ+エンボス 26.5×20cm 限定99部 鉛筆サイン

◆菅井汲(すがい くみ)は、1919年兵庫県生まれ、本名・貞三。
18歳で阪急電鉄宣伝課に入りデザイナーとして活躍、プロ野球の阪急ブレ−ブスのマークや、戦後初めての甲子園野球大会のポスターなど制作した。はじめ中村貞以に日本画を学び画家を志すが、52年フランスに渡り、以後晩年までパリに暮らした。渡仏後はクラヴェン画廊での個展が大きな反響を呼び、たちまちパリ美術界のスターとなる。55年から版画制作を開始し、リトグラフ、銅版、シルクスクリーンなど生涯に約400点を制作した。59年リュブリアナ国際版画展、65年サンパウロ・ビエンナーレ最優秀賞など数多くの国際展で受賞した。
1996年日本で死去。没後、東京都現代美術館他で大回顧展が開かれ、単身で世界に挑み、成功をかち得たこの作家の存在の大きさにあらためて感銘を受けた人も多いでしょう。

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142 - 『写真を愉しむ』

飯沢耕太郎 岩波書店 2007年

岩波新書 新赤版 1106
飯沢耕太郎/著
ISBNコード 978-4-00-431106-5
(4-00-431106-3)
税込価格 777円
頁数・縦 212,9P 18cm

2007年初版 目次
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はじめに

I 見る愉しみ―写真展を体感する
  1写真展に行ってみよう
  2写真ギャラリーを回る
  3美術館と写真
  4インターネットという新しい場
  5「見る」から「見せる」へ

II 読む愉しみ―写真集を読み解く
  1写真集とは何か?
  2写真集の歴史
  3写真集の形式
  4こんな写真集もある

III 撮る愉しみ―写真を使って表現する
  1写真を撮るということ
  2写真家になるには
  3ポートフォリオをまとめる

IV 集める愉しみ―写真コレクションを作る
  1写真とコレクション
  2写真作品を集める
  3写真オークションに参加する

デジタル時代の写真の愉しみ―あとがきに代えて

必見写真集―ベスト八冊ガイド
参考図書一覧
写真ギャラリー・美術館ガイド
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写真コレクションの手引きとして入門書的な新書ですが、「見る」「読む」「撮る」「集める」という四つの視点から写真を取り上げています。非常にわかりやすい文章で、大事なポイントはきちんとおさえてある。さすが写真評論の第一人者ですね。
写真関係の入門書は数々あれど、<コレクションする>点に重点をおいたものは余りありません。

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141 - 『洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵』

洲之内徹

洲之内さんが亡くなったのは1987年(昭和62)10月、享年74でした。
ご存知ように生前の洲之内さんは銀座で現代画廊を経営しており、文章家としても『芸術新潮』に長期にわたりエッセイを連載され、多くのファンに囲まれていました。
今回出版された本には、佐藤哲三、梅原龍三郎、松本竣介、海老原喜之助、野田英夫、浅井忠、難波田龍起、萬鉄五郎、靉光、恩地孝四郎、吉岡憲、青木繁、北脇昇、長谷川利行、藤牧義夫、村山槐多など近代日本美術史を彩った作家たちに混じり、小野隆生作品も掲載されています。いわゆる「洲之内コレクション」といわれる作品群です。
*図版は本書の156〜157ページに掲載された小野隆生の「少年(1976)」(左)と「記憶(1977)」の2点。

1976年5月24日〜6月2日の会期で小野隆生の初個展が洲之内徹経営の銀座・現代画廊で開催されました。
その当時の小野先生については、『芸術新潮』に連載された「気まぐれ美術館」に洲之内さんが詳しく書いているのでここでは触れませんが(新潮文庫『帰りたい風景 気まぐれ美術館』参照)、小野隆生の出発点が現代画廊にあり、その頃の作品を洲之内さんは死ぬまで自分のアパートに保管していました。没後それらは、他の作品とともに洲之内コレクション「気まぐれ美術館」として一括して宮城県美術館に収蔵されました。
1994年開催の宮城県美術館の「洲之内コレクションー気まぐれ美術館ー」図録には146点が収録されていますが、小野隆生作品は洲之内さんが最後まで手放さなかった、つまり盗んでも自分のものにしたかった絵ということになるでしょうか。
洲之内コレクションの一点「記憶」は姉弟らしき二人が描かれていますが、小野先生の記憶によれば同じようなモチーフの作品を当時8点ほど制作したようです。

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140 - ウィトゲンシュタインの建築(新版)

バーナード・レイトナー編/磯崎新訳 青土社 2008年 184P

1989年刊行書の復刊

新版のための訳者あとがき
 はじめてこの建物の前に立ったのは一九六八年のこと。ミラノで五月革命の余波にまきこまれ、パリへは行けずウィーンを廻った。このときハンス・ホラインがストンボロウ邸が売りに出されているといって一緒に見に行った。勿論なかには入れてくれなかった。
 しばらくして、ジョナス・メカスの『リトアニアへの旅の追憶』(一九七二)にその内部の光景が記録されていることが話題になった。私は見る機会がなかった。それでもバラバラの情報があったのか、私は『表現の構造について』(『岩波講座 文学1文学表現とはどのような行為か』一九七五、岩波書店)でウィトゲンシュタインの「いえのかたちをした論理」について書いた。
 その参考のためだったかどうか、前後の記憶がおぼつかないけど、この『ウィトゲンシュタインの建築』の逐語訳をしてあった。それが多木浩二さんの手に渡って、十年余りのちにこの本になった。そのあたりのことは、『栖(すみか)十二』(一九九九、住まいの図書館出版局)のなかの第八信「ストンボロウ邸」のなかでふれてある。
 いまでは『建築家・ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン』(Ludwig Wittegenstein, Architect by Paul Wijdeveld, The MIT Press,1994)など、数多くの研究書があらわれている。だか、このバーナード・レイトナーの本が出版されたときの清冽な印象をこえるものはまだない、と私は思う。誰もが引用する『論理哲学論考』の箴言、「―およそ語られうることは、あきらかに語られうる。そして語りえないことがらについては沈黙しなければならない。」を、そっくり本のかたちにしているからだ。正確な図面と写真だけがあって、余分なものがいっさいはぶかれている。そんなわけでこの「あとがき」も無用だと思うけど、四〇年前にうすよごれた箱型の物体を見上げたときの記憶に免じて蛇足をお許し願いたい。
 二〇〇八年五月    磯崎新(あとがきより)

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139 - 『リルケとフォーゲラー展』図録

ギャラリー譚詩舎 2008年

山梨県清里・「ギャラリー譚詩舎」で開催された展覧会図録
「二十世紀前半は史上希にみる激動の時代だった。とりわけドイツ語圏は、第二帝政興隆期、第一次世界大戦、ワイマル共和国時代、そしてナチ独裁制時代、第二次世界大戦と、社会はほとんど十年単位で目まぐるしく、しかも根こそぎ変化するというありさまだったから、この時期を生きてゆく詩人や芸術家はだれしも社会の激流に翻弄されて苦しみ悩んだ。たいていの人は5年ないし10年ぐらい表舞台で活躍すると消えてゆくというふうに、文学・芸術の担い手も激しく交代した。その間にあって、時代の変化に対応して自らも変貌しながら自分の存在を貫いたのは小説家トーマス・マンと演劇人ベルトルト・ブレヒトだけといってよい。詩人にはそういう存在は見当たらないが、さしずめリルケが長生きしたとすれば、その二人と肩を並べる仕事をしたかもしれない。しかし反ナチズム色の弱い、壮大な内面世界の構築を推し進める方向のものとなったであろうと想像される。ところでフォーゲラーについてはどうだろう。彼は時代の変化に対応して自らも変貌しながら自分の存在を貫いた人だったといえるのか。あるいは、フォーゲラーの人生は錯誤の連続だったのだろうか。」(神品芳夫 「リルケとフォーゲラー」より)
1911年(明治44年)12月、雑誌「白樺」はハインリッヒ・フォーゲラー特集号を出し、柳宗悦が「フォーゲラーの芸術」という題の評論によって、フォーゲラーを日本に紹介しました。そのとき口絵に使われたのは「春」(1896年)でした。 
今夏、ギャラリー譚詩舎では、ハインリッヒ・フォーゲラーの初期のエッチングを展示し、かつて詩人ライナー・マリア・リルケも一時期、共に過ごしたことのある、20世紀末の北ドイツの芸術家村ヴォルプスヴェーデからの清澄な風を、八ヶ岳山麓の清里高原へと呼び込みます。そしてその時代と、集った芸術家たちのその後の生涯と作品に思いを馳せ、今日に続く芸術たちの存在の意味を問いたいと思います。
(展覧会案内より)

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138 - 『戦後版画の創世期 1945〜1956』展図録

現代版画センター 1979年 B5判 64P

テキスト:針生一郎「戦後版画の出発点」 収録作品:17作家の版画図版132点 各作家の略歴及び戦後12年間の年譜を収録
1979年に豊田・美術館松欅堂、大阪・梅田近代美術館、東京・ミキモト他で開催された展覧会の図録。
表紙:山口薫「朝昼晩」(1955年 リトグラフ 限定100部 刷り・女屋勘左衛門)
出品作家:恩地孝四郎、長谷川潔、北川民次、平塚運一、福沢一郎、岡鹿 之助、棟方志功、海老原喜之助、山口薫、品川工、浜口陽三、小野忠重、瑛九、浜田知明、駒井哲郎、利根山光人、泉茂。

◆日本の現代版画の流れを捉えたときに、池田満寿夫らが輩出する東京国際版画ビエンナーレが開催されたのが1957年(昭和32年)ですから、その以前の約10年間を「戦後版画の創成期」としてとらえ、この時期に制作された版画を中心に、17人の作家を選んだ企画展図録です。1979年に現代版画センター主催で、銀座・ミキモトほかで開催されました。

・・・・「現代美術の低迷が言われる中、戦後版画の流れをふり返り、全ての可能性を内包していたにちがいない胎動期の作家と作品を、現代美術の一源流をさぐるという観点から17作家を選び展観する所以です。この1945年から、 1956年までの時期は、明治以来の創作版画運動の伝統と、1957年の東京国際版
画ビエンナーレに始まる現代版画の新しいうねりとの狭間に位置し、戦中の抑圧からの解放と、戦後の価値観の激変によって、美術界全体が再編と草創の雰囲気に中にありました。(中略)
このような創成期に、恩地、棟方等の創作版画以来の作家たちが活躍する一方、戦前の前衛美術運動の流れに位置する福沢、山口、瑛九等が魅力ある石版画を生み出し、創作版画の職人的世界から、 版画が現代美術の一ジャンルとして、大きく展開する動きを準備したのでした。ここに選ばれた17作家は、世代も隔たり属したグループも異なりますが、 誰もが必死だったあの時代に生き、描いたという共感が作品の中から伝わってきます。それらは現代に生きる私たちへの貴重な贈りものであり、観る人々に新鮮な驚きと示唆を与えるものと信じます。」(「ごあいさつ」より抜粋)

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137 - 『Josef Albers, Son oeuvre et sa contribution a la figuration visuelle au cours du XXe siecle』

Eugen Gomringer, Josef Albers ジョゼフ・アルバース Dessain et Tolra 1972年 205P

仏文 カバー傷 本文は良好 アルバースのシルクスクリーン16点入り
◆ジョゼフ・アルバース:現代の幾何学的抽象絵画に多大な影響を与えた現代美術作家。カラー・フィールド・ペインティングやミニマリズムなどの確立に大きな役割を果たした。自然から切り離された人工的な四角形を用い、色面に対する関係性を知的に追求し続けた。


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136 - 『美の狩人』

梅野隆 西田書店 1986年 A5判 157P

初版 カバー 帯(破れ) 在野の批評、在野の蒐集(帯より) 目次(抄):はじめて買った絵ー靉光 再会ー阿以田治修 本郷団子坂の店ー今西中通 掘り出しの話ー山本鼎 他、
谷中安規  ホドラー 山崎省三 中村忠二 吉田卓 野口謙蔵 原撫松 上野山清貢 板祐生 橋本平八 新海竹蔵 井垣嘉平 坂本繁二郎 古賀春江 鳥海青児
*著者は画廊「美術研究藝林」を経営、現在は長野県・東御市梅野記念絵画館館長

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135 - 『夢二は旅人ー未来に生きる詩人画家』

秋山清 毎日新聞社 1978年 A5判 238P

初版 カバー  目次(抄):対談/青春の土の匂い、竹久夢二(秋山清・森本哲郎)、竹久夢二と恩地孝四郎(秋山清・恩地三保子)  榛名山産業美術学校について

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134 - 『東京おもかげ草子 』

佐野都梨子 東京新聞出版局 1975年 214P

ビニールカバー、カバー 帯 目次(抄):御維新の江戸 日露戦争の頃 消えた商売 乗り物往来 関東大震災 
*原題「維新から東京へ 母娘の見た東京」

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133 - 『ビアズレイの芸術と系譜』

関川左木夫 東出版 昭和55年 183P

改訂版 カバー 目次(抄):ビアズレイ芸術と輸入の初期 橋口五葉 戸張孤雁と近藤浩一路 「月映」の画家(恩地孝四郎 田中恭吉 藤森静雄) 資生堂の画家(矢部季 小村雪岱 山名文夫と山六郎) 谷中安規

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132 - 『銀座の怪人』

七尾和晃 講談社 2006年 341P

初版 カバー 帯 贋作絵画を大量に売り込み、銀座の画商たちを操った稀代の詐欺師の真相に迫るドキュメンタリー

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131 - 『客はアートでやって来る』サイン本

山下柚実 東洋経済新報社 2008年 239P

初版 カバー 帯 73%がリピーターとなる奇跡の温泉宿。菅木志雄などの現代アートを取り入れ、寂れた那須の温泉街に新風を吹き込んだ板室温泉・大黒屋旅館の室井俊二の軌跡を描く
著者:http://www.yuzumi.com/

1,600円/ 税込価格 1,760円

130 - 『老いの品格』

松永伍一 大和書房 1998年 221P

第4刷 カバー 帯


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129 - 『山本丘人初期作品展 抒情の原点』図録

山本丘人 草薙奈津子 他 資生堂企業文化部 1992年 B5判 64P

図版多数 監修:草薙奈津子 テキスト:草薙奈津子「山本丘人の初期画業」「作品解説」 山本由美子「父丘人との想い出」 福原愛子「一枚の写真」 海野弘「山本丘人とモダン上野」 綿貫不二夫「山本丘人と資生堂ギャラリー」 略年譜 出品目録(23点) 編集:資生堂企業文化部、アルス・マーレ企画室 
*1991年から開催されたシリーズ企画<資生堂ギャラリーとそのアーティスト達>の第2回展図録
*山本丘人は1932(昭和7)年7月、銀座・資生堂ギャラリーで初個展を開催、そのときの出品作のいくつかは資生堂初代社長・福原信三とその兄弟らが購入し、32歳の日本画家のデビューを支援した


1,000円/ 税込価格 1,100円

128 - 『マン・レイ展―まなざしの贈り物』図録

マン・レイ 資生堂 2004年

函入り 未開封(新品) 箱の中にカタログ、ジグソーパズル、バッチのセット入り
贈り物にどうぞ(プレゼント用包装承ります)
HOUSE OF SHISEIDO で開催された展覧会図録 ファッション写真家としての作品にスポットを当てた

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127 - 『畸人常人』

荻原井泉水 大法輪閣 昭和51年 四六判 383P

初版 カバー(少破れ) 扉に購入者の書き込みあり 
*放哉という男 随翁随談 鎌倉随談 

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126 - 『一九〇〇年 東京ぺんてぃめんと 』

草刈順 冬芽社 1989年 270P

カバー 帯(破れ) 

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125 - 『絆を求めて 画壇交遊録 』

内田信 沖積舎 1993年 345P

初版、ビニールカバー 帯 マーカーペン書き込みあり

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124 - 『評傳 小山内薫』

堀川寛一 桃蹊書房 昭和17年 402P

初版 経年のヤケ、シミ 巻末に詳細年譜

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