ギャラリー譚詩舎 2008年
山梨県清里・「ギャラリー譚詩舎」で開催された展覧会図録
「二十世紀前半は史上希にみる激動の時代だった。とりわけドイツ語圏は、第二帝政興隆期、第一次世界大戦、ワイマル共和国時代、そしてナチ独裁制時代、第二次世界大戦と、社会はほとんど十年単位で目まぐるしく、しかも根こそぎ変化するというありさまだったから、この時期を生きてゆく詩人や芸術家はだれしも社会の激流に翻弄されて苦しみ悩んだ。たいていの人は5年ないし10年ぐらい表舞台で活躍すると消えてゆくというふうに、文学・芸術の担い手も激しく交代した。その間にあって、時代の変化に対応して自らも変貌しながら自分の存在を貫いたのは小説家トーマス・マンと演劇人ベルトルト・ブレヒトだけといってよい。詩人にはそういう存在は見当たらないが、さしずめリルケが長生きしたとすれば、その二人と肩を並べる仕事をしたかもしれない。しかし反ナチズム色の弱い、壮大な内面世界の構築を推し進める方向のものとなったであろうと想像される。ところでフォーゲラーについてはどうだろう。彼は時代の変化に対応して自らも変貌しながら自分の存在を貫いた人だったといえるのか。あるいは、フォーゲラーの人生は錯誤の連続だったのだろうか。」(神品芳夫 「リルケとフォーゲラー」より)
1911年(明治44年)12月、雑誌「白樺」はハインリッヒ・フォーゲラー特集号を出し、柳宗悦が「フォーゲラーの芸術」という題の評論によって、フォーゲラーを日本に紹介しました。そのとき口絵に使われたのは「春」(1896年)でした。
今夏、ギャラリー譚詩舎では、ハインリッヒ・フォーゲラーの初期のエッチングを展示し、かつて詩人ライナー・マリア・リルケも一時期、共に過ごしたことのある、20世紀末の北ドイツの芸術家村ヴォルプスヴェーデからの清澄な風を、八ヶ岳山麓の清里高原へと呼び込みます。そしてその時代と、集った芸術家たちのその後の生涯と作品に思いを馳せ、今日に続く芸術たちの存在の意味を問いたいと思います。
(展覧会案内より)
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現代版画センター 1979年 B5判 64P
テキスト:針生一郎「戦後版画の出発点」 収録作品:17作家の版画図版132点 各作家の略歴及び戦後12年間の年譜を収録
1979年に豊田・美術館松欅堂、大阪・梅田近代美術館、東京・ミキモト他で開催された展覧会の図録。
表紙:山口薫「朝昼晩」(1955年 リトグラフ 限定100部 刷り・女屋勘左衛門)
出品作家:恩地孝四郎、長谷川潔、北川民次、平塚運一、福沢一郎、岡鹿 之助、棟方志功、海老原喜之助、山口薫、品川工、浜口陽三、小野忠重、瑛九、浜田知明、駒井哲郎、利根山光人、泉茂。
◆日本の現代版画の流れを捉えたときに、池田満寿夫らが輩出する東京国際版画ビエンナーレが開催されたのが1957年(昭和32年)ですから、その以前の約10年間を「戦後版画の創成期」としてとらえ、この時期に制作された版画を中心に、17人の作家を選んだ企画展図録です。1979年に現代版画センター主催で、銀座・ミキモトほかで開催されました。
・・・・「現代美術の低迷が言われる中、戦後版画の流れをふり返り、全ての可能性を内包していたにちがいない胎動期の作家と作品を、現代美術の一源流をさぐるという観点から17作家を選び展観する所以です。この1945年から、 1956年までの時期は、明治以来の創作版画運動の伝統と、1957年の東京国際版
画ビエンナーレに始まる現代版画の新しいうねりとの狭間に位置し、戦中の抑圧からの解放と、戦後の価値観の激変によって、美術界全体が再編と草創の雰囲気に中にありました。(中略)
このような創成期に、恩地、棟方等の創作版画以来の作家たちが活躍する一方、戦前の前衛美術運動の流れに位置する福沢、山口、瑛九等が魅力ある石版画を生み出し、創作版画の職人的世界から、 版画が現代美術の一ジャンルとして、大きく展開する動きを準備したのでした。ここに選ばれた17作家は、世代も隔たり属したグループも異なりますが、 誰もが必死だったあの時代に生き、描いたという共感が作品の中から伝わってきます。それらは現代に生きる私たちへの貴重な贈りものであり、観る人々に新鮮な驚きと示唆を与えるものと信じます。」(「ごあいさつ」より抜粋)
Eugen Gomringer, Josef Albers ジョゼフ・アルバース Dessain et Tolra 1972年 205P
仏文 カバー傷 本文は良好 アルバースのシルクスクリーン16点入り
◆ジョゼフ・アルバース:現代の幾何学的抽象絵画に多大な影響を与えた現代美術作家。カラー・フィールド・ペインティングやミニマリズムなどの確立に大きな役割を果たした。自然から切り離された人工的な四角形を用い、色面に対する関係性を知的に追求し続けた。
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梅野隆 西田書店 1986年 A5判 157P
初版 カバー 帯(破れ) 在野の批評、在野の蒐集(帯より) 目次(抄):はじめて買った絵ー靉光 再会ー阿以田治修 本郷団子坂の店ー今西中通 掘り出しの話ー山本鼎 他、
谷中安規 ホドラー 山崎省三 中村忠二 吉田卓 野口謙蔵 原撫松 上野山清貢 板祐生 橋本平八 新海竹蔵 井垣嘉平 坂本繁二郎 古賀春江 鳥海青児
*著者は画廊「美術研究藝林」を経営、現在は長野県・東御市梅野記念絵画館館長
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秋山清 毎日新聞社 1978年 A5判 238P
初版 カバー 目次(抄):対談/青春の土の匂い、竹久夢二(秋山清・森本哲郎)、竹久夢二と恩地孝四郎(秋山清・恩地三保子) 榛名山産業美術学校について
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佐野都梨子 東京新聞出版局 1975年 214P
ビニールカバー、カバー 帯 目次(抄):御維新の江戸 日露戦争の頃 消えた商売 乗り物往来 関東大震災
*原題「維新から東京へ 母娘の見た東京」
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関川左木夫 東出版 昭和55年 183P
改訂版 カバー 目次(抄):ビアズレイ芸術と輸入の初期 橋口五葉 戸張孤雁と近藤浩一路 「月映」の画家(恩地孝四郎 田中恭吉 藤森静雄) 資生堂の画家(矢部季 小村雪岱 山名文夫と山六郎) 谷中安規
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山下柚実 東洋経済新報社 2008年 239P
初版 カバー 帯 73%がリピーターとなる奇跡の温泉宿。菅木志雄などの現代アートを取り入れ、寂れた那須の温泉街に新風を吹き込んだ板室温泉・大黒屋旅館の室井俊二の軌跡を描く
著者:http://www.yuzumi.com/
1,600円/ 税込価格 1,760円
山本丘人 草薙奈津子 他 資生堂企業文化部 1992年 B5判 64P
図版多数 監修:草薙奈津子 テキスト:草薙奈津子「山本丘人の初期画業」「作品解説」 山本由美子「父丘人との想い出」 福原愛子「一枚の写真」 海野弘「山本丘人とモダン上野」 綿貫不二夫「山本丘人と資生堂ギャラリー」 略年譜 出品目録(23点) 編集:資生堂企業文化部、アルス・マーレ企画室
*1991年から開催されたシリーズ企画<資生堂ギャラリーとそのアーティスト達>の第2回展図録
*山本丘人は1932(昭和7)年7月、銀座・資生堂ギャラリーで初個展を開催、そのときの出品作のいくつかは資生堂初代社長・福原信三とその兄弟らが購入し、32歳の日本画家のデビューを支援した
1,000円/ 税込価格 1,100円
マン・レイ 資生堂 2004年
函入り 未開封(新品) 箱の中にカタログ、ジグソーパズル、バッチのセット入り
贈り物にどうぞ(プレゼント用包装承ります)
HOUSE OF SHISEIDO で開催された展覧会図録 ファッション写真家としての作品にスポットを当てた
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野田宇太郎 小山書店 昭和33年 315+索引10P
函 巻末索引10ページ(人物 書名と作品 地名 新聞、雑誌と出版社 学校、会と団体 墓と碑 橋、川、山と海 建物 神社と寺)
*昭和34年3月29日付新聞切り抜き<宙に迷う「海潮楼」跡>入り
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中部博 集英社 1992年 B6判 221P
初版 カバー 帯
*日本の道を最初に走ったのはアメリカ車?ヨーロッパ車? 世界一のクルマ大国ニッポン誕生秘話
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